2007/11/01 [木]
Windows 95 でどのように設定ファイルを格納していたのかおさらいをします。なお、下で使われる幾つかの記号について以下のように定義します。
myapp | アプリケーションの名前 |
maker | 製造元または作者名 |
%USER% | ユーザ名 |
%APPDIR% | アプリケーションの格納ディレクトリ |
%APPDATA% | マイクロソフト推奨のユーザデータ格納基準ディレクトリ |
この頃になると、多少はマルチユーザの使用が考慮されるようになりました。それの一つの回答としてマイクロソフトが用意したのが、レジストリへの格納です。レジストリとは、いってみれば単一ファイルでできたデータベースファイルで、それをユーザ毎に提供することで、ユーザ毎の設定を格納可能にしていました。また、異なったマシンで使用するときも、このレジストリファイルを当該マシンにコピーすることで同じ設定を使用できるようにする、という狙いもあったようです。ただし、このレジストリに巨大なデータを保存することは推奨されず、その場合はアプリケーションでその場所を個別に提供すべしということになっていました。
後期になると 「c:\WINDOWS\Profile\%USER%\Application Data\」を %APPDATA% として使用することが推奨されましたが、あまりアプリケーションからは利用されませんでした。実際 Windows ディレクトリの中に、ユーザ毎の設定を格納すると言うセンスはどうかと思います。マイクロソフトもそう思ったのか、Windows 2000 以降は格納場所が変えられています。
by seclan
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