JIS2004 (JIS X 0213:2004) とは、2000 年に制定された JIS2000 (JIS X 0213:2000) の後継規格で、漢字 168 文字の例示図形の変更、10 文字の UCS 互換文字の追加などが行われています。ちなみに JIS2000 とは、JIS X 0208 の後継規格で、第三水準・第四水準漢字などが追加されています。
従来の Windows では JIS X 0213 はサポートされていませんでしたが、Windows Vista からサポートされるようになりました。しかし、現在のところ Windows XP が普及しており、Windows Vista で JIS2004 を使用して書かれた文章を Windows XP で表示することは出来ません。そこで、Microsoft は Windows XP でも表示できるよう、フォントを配布することにしたようです。
ダウンロードは、「Windows XP および Windows Server 2003 向けJIS2004 対応 MS ゴシック & MS 明朝フォントパッケージについて」というページから行えます。置き換えられるのは、MS (P) 明朝、MS (P) ゴシック、MS UI Gothic です。OpenType フィーチャータグを扱えるアプリケーションでは、従来通りの字体が使用できるようです。また、Windows Vista 用に、従来通りの字体に戻す「Windows Vista 向け JIS90 互換 MS ゴシック・明朝フォントパッケージについて」も公開されています。
実際置き換えてみると、字形が微妙に変わっています。少し文字が大きくなった?のでしょうか。なんかやかましくなったような気もします。“2”の文字の字形が、7.5-9pt のサイズで左下のドットが一ドット欠けているらしく、バランスが悪くなっています。