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・リンカ (1999/05/13 [])
 プログラムを最終的な実行可能形式にするためには、コンパイラやアセンブラの出力したオブジェクトモジュールと必要なライブラリを結合する必要があります。その役割を持つのが Linker (linkage editor) です。例えば、オブジェクト1+オブジェクト2+ライブラリ1+ライブラリ2→|リンカ|→実行できるよん.exe という具合です。
 ちなみに、Microsoft のリンカは link.exe というそのままの名前です。Inprise(旧Borland)のは tlink.exe です。Unix では ld が一般的な名称です。
 さて、フリーのリンカが実はいくつか存在しています。有名どこは、Public Domain Software として提供されている VAL リンカでしょう。 このリンカでは 16bit のオブジェクトモジュールを処理することができ、MS-DOS 用の実行可能形式を生成することができます。その後に 32bit のレコードも扱うことができるように拡張されました。ただし、このリンカでは Win32 ネイティブな実行可能形式を作ることができませんでした。
 その後、nasm を補完するような形で、alink というリンカが開発されました。このリンカは、現在 MS-DOS と Win32 用の実行可能形式を作成することができます。また、リンカとして十分な機能を持っています。そしてうれしいことにフリーソフトです。だから、nasm + alink が今フリーソフトでの最強の組み合わせといえるでしょう。


by seclan

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