プログラミング言語 C の新機能 Part XL: stdlib.h: long long int 型対応関数 atoll, llabs, lldiv
(2000/01/24 [月])
atoi、abs、div 関数の機能を long long int 型で処理できるよう新しい関数 atoll、llabs、lldiv 関数が追加されました。
名前 | long long int atoll(const char *p); |
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ヘッダ | stdlib.h |
引数 | p: long long int 型に変換したい文字列を指すポインタ |
戻値 | 変換した値 |
解説 | p で指し示された文字列へのポインタを 10 進数の整数として解釈し、それを long long int 型の値として変換した値を返します。エラー時の対応を除くと strtoll(p, NULL, 10) の動作と同じです。 |
名前 | long long int llabs(long long int val); |
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ヘッダ | stdlib.h |
引数 | val: 絶対値を取りたい値 |
戻値 | val の絶対値 |
解説 | val で示される値の絶対値を返します。絶対値が表現できない場合の動作は未定義です。 |
名前 | lldiv_t lldiv(long long int num, long long int denom); |
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ヘッダ | stdlib.h |
引数 | num: 非除数 denom: 除数 |
戻値 | 除算結果 |
解説 | num / denom の除算の結果を lldiv_t 型の値として、商をメンバ名 quot、余りをメンバ名 rem に返します。 |
by seclan