2011/09/08 [木]
nasm は、x86/x64 CPU のアセンブリ言語を処理できるフリーのアセンブラです。ただし、masm とは書式が異なった独自ものになっています。
この処理系では、ソースファイルに、「%include "取り込むファイル名"」のような行を加えることで、他のファイルを取り込むよう指示することができます。例えば、「%include "c:/nasm/include/win32.inc"」や「%include "win32.inc"」のように指定できます。
「%include "win32.inc"」のような指定をした場合、現在のディレクトリに win32.inc があれば、それが使われますが、nasm に検索パスを指定することで、別のディレクトリにある win32.inc を読み込ませることができます。その方法は、nasm 実行時に、-i オプションの後ろに検索パスを続けて表記します。
nasm -ic:/nasm/include
しかし、この記述方法では nasm が取り込むべきファイルを見つけてくれません。では、どうすればよいかというと、次のように指定します。
nasm -ic:/nasm/include/
このように、ディレクトリ名の後に必ずパスセパレータを追加します。忘れやすいので注意が必要です。
by seclan