プログラミング言語 C の新機能 Part LVI: fenv.h: 浮動小数点環境: 関数
(2000/03/17 [金])
今回は fenv.h で新たに定義された関数について説明します。
名前 | プロトタイプ | 解説 | ||
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fegetexceptflag |
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e で指定された例外フラグを実装定義依存の値として f に格納する。 | ||
fesetexceptflag |
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f で指定されたオブジェクトでの表現に従い、e で指定された例外フラグに対する完全な状態をセットする。この関数ではフラグの状態をセットするだけで例外は発生しない。 | ||
feclearexcept |
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e で指定された例外フラグをクリアする。 | ||
fetestexcept |
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e で指定された例外フラグが現在セットされているか検査し、セットされている例外フラグ値を返す。 | ||
feraiseexcept |
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e で指定された例外を発生させる。overflow または underflow 例外を発生させた後常に inexact 例外を発生させるかどうかは実装依存である。 |
名前 | プロトタイプ | 解説 | ||
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fegetround |
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現在の丸モードを丸めフラグの値で返す。
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fesetround |
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r で指定された丸めモードにセットする。引数が丸めフラグの値でないときは状態は変更されない。引数が丸めフラグのときに限り 0 を返す。
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名前 | プロトタイプ | 解説 | ||
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fegetenv |
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現在の浮動小数点環境を e に格納する。
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fesetenv |
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現在の浮動小数点環境に指定された浮動小数点環境 e を設定する。
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feholdexcept |
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現在の浮動小数点環境を e に格納し、例外フラグをクリアし、可能であれば全例外に対し(例外でも継続する)非停止モードに設定する。もし非停止モードに設定できたときは 0 を返す。
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feupdateenv |
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現在発生した例外を一時領域に格納し、e で指定された浮動小数点環境を設定した後、一時領域に格納した例外を発生させる。
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by seclan