seclan のほえほえルーム

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・続々々々 IE5 探検隊 (1999/05/23 [])
 (前回までのあらすじ)オプションダイアログに広がるまったく知らない光景とは!
 そのタブの名前は「接続」という。ダイアルアップの設定として、それぞれに対してプロキシーの設定などができるようになっている。しかし、IE4 の時にはたしかにこんな内容ではなかったのだ。驚きを押さえつつ、「詳細設定」のタブをクリックする。
 なんといきなり設定項目の初めに「HTTP 1.1設定」があるのを発見。IE4 の時は、この項目は一番にあったものである。いろいろなところが変更されてることを予感させつつ、詳細にチェックすることにした。見ていると新しくいくつかのオプションが追加されていることがわかった。特に「ブラウズ」の部分がすごい。「Web アドレス用のインラインオートコンプリートを使用する」「アドレスバーに[移動]ボタンを表示する」「いつも UTF-8 として URL を送信する」などなど、いろいろ変更されていることがわかった。そして、予感していたとおり、すべての設定が初期化されていることがわかった。また設定を全てやり直しである。
 えーと、「Internet Explorer の更新について自動的に確認する」にチェックが入っているぞ。何考えてるんだ!またしても勝手に Microsoft のところに勝手につないで、個人情報を流出させるようにしているのか!!!「いつも UTF-8 として URL を送信する」にチェックが入っているぞ。何考えてるんだ!まだそんなもんに対応しているところなんてほとんど無いぞ!!「ページのヒットカウントを使用する」にもチェックが入っているぞ。何だこれは。なになにオフラインで見た回数を、オンラインで接続した時、勝手にそのサイトに送信するだと!ふざけるな!このように初期設定がなされているので、IE5 を使用しているぱっぴー初心者はいろいろな情報をあちこちにばらまいていることでしょう。
 それにしても、おかしいな。クッキーの設定がないぞ。不審に思いつつ、その設定部分を探す。懸命な捜査の結果、ようやくその設定を発見。なんと、「セキュリティ」タブの「レベルのカスタマイズ」の部分でできるようになっていた。もちろん、デフォルトは有効になっている。クッキーとは Web ページから指定された情報を利用者の計算機に保存しておき、再度その Web ページを訪れた時保存された情報を取り出し利用する機構のことである。例えば、この機構を利用することで、どのサイトからこのサイトにやってきて、何月何日何時何分何秒何回そのサイトを訪れ、何時間何分何秒そのページを見ていたかということを調べることができる。つまり、利用者の行動追跡が可能になるのである。他にも、掲示板などで自分の名前をクッキーに登録しておくことで、いちいち名前を打ち込まずにすますこともできる。このように必ずしもクッキーは悪ではない。しかし、やはり行動追跡に利用されることは嫌なのでクッキーを無効にしておく。
 初心者は絶好のカモだな。そんな印象を持った。
 さて、導入の結果、Windows や IE の起動が遅くなった気がするとか、システムに必要なモジュールがまたしてもいろいろ入れ替えられるとか、ページの読み込み/表示が以前より遅くなったとか、さりげなく「別々のプロセスでブラウザを起動する」オプションを有効にしておくことで、メモリと引き換えに以前より安定になっているように見せかけるようになっているとか、abc.htm#label という形式の URL を入力した時に正しくジャンプしない時があるとかいろいろあるけど、とりあえず、筆者はいいところを二つ発見することに成功した。一つは、ステータスバーの URL 表示領域である。IE4 の時は、何を考えているのか知らないがこの領域は非常に狭かった。IE5 ではこの領域は広く取られ、URL を確認しやすくなっている。もう一点は、PPP 接続についてである。IE4 の時には PPP 接続する時には、パスワードを使用した認証の後、すぐには接続 OK にはならなかった。実際にはパスワードによる認証後にはすぐにアクセスはできたのであるが。それが認証後すぐに接続 OK と出るようになった。もっとも IE5 の導入の前に Win98 Y2K アップデートを入れたのでそっちのおかげかもしれない。おっと、そうそう。ツールバーもカスタマイズできるようになってたっけ。
 疲れ果てた筆者はこの探検を終わりにすることを決意した。再び探検する必要が生まれないことを祈りつつ。(了)


by seclan


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