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TP600 ハードディスク交換記

Last update: 1999/10/31

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 TP600 用に 2.5 インチの 10G の IBM 製のハードディスク DCXA-210000 を買ってきた。これで Disk Full とはおさらばだ! 初期不良とかあったら嫌なのでまずディスク全体を FAT32 でフォーマットして scandisk で完全な検査を行う。TP600 では始めから入っている内蔵ハードディスクの他にウルトラスマートベイにもう一つハードディスクを入れることができる(別売りのアダプタが必要だけど)ので、そこにハードディスクを入れて検査をする。検査には結構な時間がかかったが、ハードディスクには問題が無いことが分かった。しかし、ここで一つの問題に気が付いた。それはドライブ番号に関してである。PC DOS のドライブ番号は DISK#0 の基本パーティション、DISK#1 の基本パーティション、DISK#0 の他のドライブ、...、という順番にドライブ番号が振られるので、他のディスクに基本パーティションがあるとドライブ番号がずれてしまうのである。
 しかし、それはどうしようもないのであきらめて作業を続ける。次は、今のハードディスクの内容を一式コピーして入れ替えだ! ということでまずパーティションを切り直して、フォーマットし直す。ここでパーティションを切ったら、フォーマットをする前に必ず一度再起動を行うことがポイントである。この手間をけちるとひどい目にあう。それでコピーをする。コピーが終わったら始めから入っている内蔵ハードディスクとウルトラスマートベイのハードディスクを入れ替える。TP600 ははじめから内蔵のハードディスクを簡単に交換できるよう設計されているので交換は容易なのだ。内蔵されているハードディスクを引きずり出し、ハードディスクを固定している金具からネジをはずして、金具からハードディスクを取り外す...。取り外す...。取り外す...。外れない (;_;)。どうして !!!
 ネジを外したから、金具から外れてもいいはずなのに、どうしてもハードディスクが外れない。しょうがないので、爪を金具とハードディスクの間に挟み、少し隙間を空けどうして外れないのかを調べることにする。もしかしてどこかに爪があるのかもしれない。そうだとすると、不用意に力をかけると金具やハードディスクが壊れてしまうかもしれない。隙間から覗き込むと何やらシート状のものがある事がわかる。もしかして両面テープ? もしそうだとしたらこれは力づくでないと外れない。ということで金具を壊さないように慎重に、ハードディスクを引き離しにかかる。力をかけるとまず金具とハードディスクの手前部分が外れた。シート部分を触るとねちゃねちゃしている。やはり両面テープである。ネジで止まっているのにさらに両面テープで固定されているとは! そこまでしなくてもいいのに、と思いつつ、奥側にあるハズのテープ部分をはがす。こうしてなんとか、金具とハードディスクを分離することができた。やれやれ。
 次に、10G のハードディスクを慎重に金具の上に乗せる。いかんせん、両面テープがあるので、一度乗っけてしまうと位置を変更できない ^^;。そしてネジで再びハードディスクを固定する。これで万事 OK である。ハードディスクを再び本体の中に入れる。さぁこれで 10G のハードディスクに生まれ変わった! さっそく電源を入れる。するといつものように Windows が起動した。とはならなかった! なんと何も起動せずに画面には無情にも TP600 が出していると思われるエラーメッセージが表示され、そこで停止していたのだった。
 エラーメッセージの内容はエラー番号であって、即座に意味が分かる自然言語による表示ではなかった。したがって、それを見ただけでは何が起こったのがさっぱりわからないのである。確か、マニュアルにこの番号の説明があったような気がしたが、箱ごとしまわれてしまったマニュアルを取り出すのは非常に面倒であるように思えた。いや実際非常に面倒である。そこで、推測で原因を考えることにする。まず第一にハードウエアには異常はないはずである。なぜならば、内蔵ハードディスクは何の問題も無く動いていたし、ウルトラスリムベイに入れた 10G のハードディスクも動作には問題はなかった。ハードディスク交換の際に壊れたことも考えられるが、あの程度のことで壊れるとは到底思えない。あれで壊れるのであればハードディスクを輸送するだけで壊れてしまうだろう。次に、ハードディスクの先頭に書かれているパーティションテーブル情報がおかしいという問題が考えれられる。しかしコピーする時に正常にパーティションが認識されていたのでこれも原因とは考えられない。すると MBR にあるブートローダがタコなのだろうか?
 とりあえず、フロッピーディスクから DOS を立ち上げて、それでハードディスク上にある各パーティションにアクセスすることができれば、ハードディスクも正しく動いていることが確認でき、かつパーティションテーブルの情報にも問題が無いことがわかる。そこで、フロッピーから DOS を立ち上げてみた。正常に起動したので、ハードディスクにアクセスしてみる。すると何の問題も無く、ハードディスク上の各パーティションの中にあるファイルにアクセスできる。どうやら、ブートローダがおかしいようである。
 ここまでわかれば、もうしめたものである。ブートローダを何とかすればよい。そこでまず、fdisk /mbr を試してみる。これは、ハードディスクの MBR を修復するというオプションである、といわれている。ただ具体的に何をするのかは知らない。とりあえず、コマンドを実行し再起動してみる。しかし、まったく効果無し。ほぇ〜。
 ということで fdisk に付属のブートローダに見切りをつけ、MBM というブートローダを使うことにした。このブートローダでは起動する度に起動パーティションを指定できるのである。と、いかにも始めて使うかのように記述したが、実は、以前の内蔵ハードディスクのブートローダは MBM に変更してあったりする。だから、この新しい disk でもこれを使おうと思っていたので、ちょうどよかったのである。ただこのブートローダは、8G over の対応に不安があるのが問題ではある。
 MBR のバックアップを取り MBM install でブートローダをインストールする。そしてマシンの再起動をかけると...。ようやく、いつもの見なれた画面を見ることができた。やはりブートローダに問題があったようである。
 調子にのって、Vine Linux のインストールを試みる。TP600 は CDROM からのブートに対応しているのでインストールは簡単である。インストール後 MBM から起動しようとするが、できない...!。やれやれ。問題はまだまだ続きそうである。(終)

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