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win.ini の消えた日

Last update: 1999/09/05

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 win.ini をひょっとした勘違いから、DOS 窓の中からばっさり消してしまった。DOS 窓の中から消してしまったのでごみ箱から復活ということは当然できない。もちろん、バックアップなどという高尚なことはしていない。慌てて、そのまま電源を落とす。これは、ツールで直接消してしまったファイルを復活させるためである。消してしまったファイル領域は、消した直後はそのまま残っているのだが、そのあとそのファイルシステムに何かデータを書き込んだりすると、消したファイルの領域を再利用されてしまい、復活ができなくなってしまうのである。DOS からさっそく、ツールを使って復活を試みる。結果何とか、win.ini というファイルを得ることはできた。しかし、その中身は、win.ini とは程遠いものだった。どうも消した後で領域に他のデータが書かれてしまったようであった。再インストール...。以前も浮かんだ言葉が、またしても頭の中をよぎるのであった。
 近くに win98 の入ったマシーンも無い。どうしようもないのである。そこでふと思い出した。たまに windows ディレクトリの中にソフトが勝手に win.ini のバックアップを win.bak とか win.old とかいう名前で残してしまっていることがあることを。さっそく windows ディレクトリを探してみると win.old というファイルが見付かった。内容は、win.ini の内容であった。ただし 1 年前のものであるが。背に腹は変えられないので win.old を win.ini としてコピーして、Windows を起動した。結局、Windows は起動し、動作している。しかし、昔の win.ini とファイルサイズで約 2K バイトの差がある。何か実行に不都合が生じるソフトがあるのではないかと、思いつつ今日も使っている。
 その後、使い続けていると、ある奇妙な出来事に出会った。この機械にはプリンタドライバがいくつかインストールされている。しかし、一太郎Lite から何かを印刷しようとして、印刷のダイアログを出すとそこにプリンタ名が一つも表示されていないのである。不思議に思って、ワードパッドで印刷ダイアログを出すとそちらにはちょんとプリンタが列挙されている。どうやら一太郎Lite は win.ini にある情報を元に、プリンタ名を取得しているようである。またこれからいえることは、win.ini にはプリンタに関する情報が記述されているということである。もちろん消える前の win.ini にはどんな情報が書いてあったかは今となっては分からないので、手動での修正は困難である。結局現在あるプリンタドライバをすべて削除し、またドライバをすべてインストールすることで問題を解決することができた。やれやれ。

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