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ACPI 試用日記

Last update: 1999/07/04

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 ThinkPad 600 は一応 ACPI に対応はしています。ということで、せっかくある機能を使わなければもったいない。そのようなことから、ACPI を有効にしてみようと思いました。Web の情報では、「できるけどやらない方がいいよ」とか「すると不安定になることがあるよ」とかいろいろ忠告があったのですが、ThinkPad 600 では OK だろうという根拠の無い確信により、実行に移しました。この行動が後に悲惨な状況を招くとは知らずに...。
 というわけで、さっそく ACPI を有効にしてみることにしました。手順通りにやってみると、おっ! なんか認識されてるぞ。ACPI xxx というデバイスがなぜかたくさん見つかっている。まぁいいや。あれれ、このドライバすでに組み込んでいるはずなのにまた読み込んでいるぞ。どうやら ACPI にすると前のドライバは認識されないらしい。というように途中までは順調だったのですが...。ハングったか、再起動しろと出たかは忘れましたが、とにかく一度再起動をした。Windows:「ディスプレイの設定が違います」っておい、ディスプレイドライバはあってるし、設定もこれで正しいぞ! おいおいおい、スタートアッププログラムを起動している最中で何かのプログラムが異常終了してるぞ! げげげげ!
 これはまずい。このまま、少しずつ壊れていくのは避けねば。再インストールはごめんじゃ。そう思いあっさり ACPI を放棄することを決意。ということで、デバイスマネージャから ACPI xxx 関係をばしばし削除し、再起動。やれやれ、これでもとに戻るかと思いきや...。なんとまたしても新しいハードを見つけたとかでディスプレイドライバ他を読んでるぞ。で、読み終わると起動はしたのだが、スタートアッププログラムのところで再び異常終了発生。どうして ???(;_;) それによく見ると画面はただの VGA ではないか。「画面のプロパティ」で見ても、高解像度が無いぞ?? いったいどうなっているんだ???
 うーむ。なんでだろう。とりあえず、「デバイスマネージャ」を見る。見ると、なんかやけにデバイスが少ない。おや? システムデバイスも無いぞ。ということは、PCI バスもないということか。そうなると、グラフィックスチップは PCI バスにつながっているので、見えないのは当然か。なんだ。道理で。これにて一件落着。
 んなわけないだろ。
 さてさて、どうして PCI バス他、システムデバイスが出ないのか。これが問題である。これを解決すれば取り合えず事態の進展は間違いなしである。よく考えると Plug and Pray Play Bios も認識されていない。Plug and Play Bios はシステムに装着されているデバイスリストを提供する機能を持っているので、これが認識されれば、他のデバイスも認識されるだろう。というわけで、さっそく登録だ!
 Windows9x では新しいハードウエアの登録は、コントロールパネルの「ハードウエアの追加」から行うしきたりになっている。というわけで「ハードウエアの追加」を起動する。前書きが表示されるので、「次へ>」を押して、さっさと先に進める。すると、「ハードウエアの追加」が消えた。あれ? もう一度同じ事をやってみる。するとまたしても、同じ位置で消えてしまう。何たること! どうもこの位置で「ハードウエアの追加」プログラムが落ちてしまっているようだった。これでは新しいデバイスを永遠に登録できない! 「再インストール」の文字が頭をよぎる瞬間であった。
 さて、どうしたものか。とりあえず他におかしくなっていたところというと、起動時に何か一つのプログラムが異常終了していたという点ぐらいである。このプログラムが Windows をおかしくして、その巻き添えを食って「ハードウエアの追加」がおかしくなったということも考えられる。まずここからあたってみるか。
 ということで Windows を再起動する。Explorer が立ち上がったら、shift キーを押しっぱなしにする。このようにすると、「プログラム(P)」-「スタートアップ」の中にあるプログラムが自動起動されなくなるのだ。というわけで、ちゃんと「スタートアップ」の中にあるプログラムは起動されなくなったのだが、なぜ? まだ、何かのプログラムがエラー異常終了している! 事態は「再インストール」一直線に向かっていたのであった。
 しかし、こんなことではめげないのであった。実は、自動的にプログラムを立ち上げる記述は他のところにも存在している。それは、レジストリにある、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run である。ここに名前のあるプログラムはいつも起動されるのである。というわけで、関係なさそうな値をばっさり削除。ただし一応念のためそれらの値はバックアップしておいた。そして再起動した。
 Windows が再び起動すると...。万歳! 異常終了しなくなった! すかさず「ハードウエアの追加」をおこなってみる。前書きが表示されるので、「次へ>」を押して、さっさと先に進める。すると、プラグアンドプレイ機器の検索のダイアログに無事進んだ。ようやく前進することができた。ということでそのままどんどん進める。最後の方でレガシーハードウエアの検出を行わせる。すると、プラグアンドプレイ BIOS を無事検出。さっそく追加した。再びさまざまなデバイスが認識され、それようのドライバが読み込まれていく。さてこれで元どおり、安心だ...。そう思ったものだった。あれがおこるまでは...。
 とりあえず、バックアップしておいたレジストリの値を再びレジストリに追加しておく。これで万全、元どおりだ。再起動すると、ちゃんと高解像度でいつものデスクトップが表示された。やれやれこれで一安心である。
 安堵し、Windows を終了させる。ハードディスクがカリカリ言って、Windows は終了するはずだった。しかし、今目の前にはいわゆるブルースクリーン。さらにいつものブルースクリーンとは一味違って、表示が壊れている。これはまずい。当然 CTRL-ALT-DEL は反応なし。まあ、きっと今回だけだよな。次は大丈夫だよな、ということで、再び Windows を起動し、終了させると...、うわ (;_;)やっぱり同じだ !!
 きっとドライバが最新のではないんだよね。ということで最新ドライバを組み込み直す。この行動が功を奏してなんとか Windows は無事終了するようになった。ということにはならなかった。実際、この行動は何の影響も及ぼさなかったようだ。
 これは困った。再インストールが頭の中でちらちらしている。しかし、とりあえずそんな面倒なことは何としても避けなければ。とりあえず、ブルースクリーンの表示をよく見るとどうやら USB 関連のドライバで落ちているらしいことがわかった。ということは、それを使わないようにすれば OK かな。「システムのプロパティ」から USB ドライバを使用不可にしようとしてみる。するとブルースクリーンになってエラーが発生。やっぱりこれがおかしかったんだ。けれども、設定が変更される前に落ちてしまっているようで、USB を無効にできない。えーい、USB なんて使ってないから、消してしまえ。ということで強行削除してしまった。
 再起動すると、Plug and Play BIOS の働きにより、USB が検出され、ドライバが自動的にロードされてしまった。不具合があったからデバイスを消したのに、またインストールされるとは。これはいかんともしがたい状況である。でもとりあえず終了させてみる。すると...、ちゃんと終了する。おお! なおった。というわけで、よくわからない理由により、ちゃんと終了できるようになった。これで元どおりの環境になったわけだ。めでたしめでたし。
 となって終われば一番よかったのでが、そうは問屋が卸さなかった。なんとよくわからないがたまにちゃんと終了しない時がある (;_;)。どうして??? 現在でもその症状の原因は不明で、改善されていない。みんなも ACPI を導入する時は、慎重に考えてからやろうね。(おしまい)

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